スタッフブログ

HOMEスタッフブログ

2019.9.16 Mon

世界敗血症デー(9月13日)

カテゴリー:

9月9日は「救急の日」は、ご存知の方も多いと思います。

それでは、9月13日は?

 

今年の9月13日は金曜日でしたが、ホラーの日ではありませんよ (^_^;)

 

9月13日は、世界敗血症デーです。

 

敗血症は、感染症を発症された方の体内でおこる過剰な生体反応によって、

組織障害や臓器障害をおこす致死性の病態です。

日本国内では敗血症で、年間約10万人(推定)もの方が亡くなっています。

(敗血症.comより)

 

「敗血症」は恐い病気です。

人間の身体に、微生物(細菌やウイルス、カビなど)が侵入した状態が「感染症」です。

人間の体内に微生物が侵入すると、微生物を体内から排除しようとする働きが高まります(免疫反応)

これが過剰に働いて、自分の臓器(心臓、肺、腎臓など)が傷つけられてしまうのです。

 

「敗血症」は特別な病気ですが、その発端となる「感染症」は日常的な病気です。

 

そこで、お願いしたいこと、その1

まず手指衛生(手洗い)で、感染症を予防しましょう。

 

東北大学病院の作った「おててテトテト」のアニメです。

 

 

 

 

さらに、お願いしたいこと(その2)

 

 

感染症にかかってしまったら・・・・・

 

敗血症は早期発見が可能な疾患です。

肺炎、下痢、膀胱炎、傷の化膿などの身近な感染症を発端に、

次のような症状が出現する場合は、敗血症を疑います。

 

 

上記の項目のうち、2つ以上が当てはまるなら、

早急に医療機関で診察を受けましょう

 

 

 

「感染症」そのものが患者さん本人には、わからないことも多く、

医療機関に受診した時のトリアージが非常に重要です。

世界敗血症デーでは、同時に医療従事者向けへの啓発も行われています。

 

感染症治療の専門家以外の医療従事者向けには、

「敗血症」の早期発見ツールとして、qSOFA

 

特徴は、

 

発熱🥵の有無にこだわらない。

血液検査の炎症反応(CRP)にこだわらない。

敗血症では、息があがり(呼吸数上昇)、血圧が下がる。

 

敗血症と診断されたら、初期治療として、1時間以内に下記のうちのできるだけの初期治療を行い、

そこから、「専門治療施設」に搬送することとされています。

SEPSIS SIX

敗血症を疑ったら1時間以内に実施すべき6項目「sepsis six」
(Robson WP, et al. Br J Nurs. 2008;17:16-21.を基に井上茂亮先生作成)

 

敗血症について、理解を深めるために。是非、ご覧ください。

↓↓↓

敗血症.com

 

a

地域の皆様へ

地域の皆様へ向けた最新の情報は当院Facebookにて配信しております。

松永病院LINE始めました
▼▼▼
友だち追加

医療法人 徳松会 松永病院