9月9日は「救急の日」は、ご存知の方も多いと思います。
それでは、9月13日は?
今年の9月13日は金曜日でしたが、ホラーの日ではありませんよ (^_^;)
9月13日は、世界敗血症デーです。
敗血症は、感染症を発症された方の体内でおこる過剰な生体反応によって、
組織障害や臓器障害をおこす致死性の病態です。
日本国内では敗血症で、年間約10万人(推定)もの方が亡くなっています。
(敗血症.comより)
「敗血症」は恐い病気です。
人間の身体に、微生物(細菌やウイルス、カビなど)が侵入した状態が「感染症」です。
人間の体内に微生物が侵入すると、微生物を体内から排除しようとする働きが高まります(免疫反応)
これが過剰に働いて、自分の臓器(心臓、肺、腎臓など)が傷つけられてしまうのです。
「敗血症」は特別な病気ですが、その発端となる「感染症」は日常的な病気です。
そこで、お願いしたいこと、その1
まず手指衛生(手洗い)で、感染症を予防しましょう。
東北大学病院の作った「おててテトテト」のアニメです。
さらに、お願いしたいこと(その2)
感染症にかかってしまったら・・・・・
敗血症は早期発見が可能な疾患です。
肺炎、下痢、膀胱炎、傷の化膿などの身近な感染症を発端に、
次のような症状が出現する場合は、敗血症を疑います。
- 発熱している(38度以上)
- 体温が低い(36度以下)
- 脈が速い(90回/分以上)
- 呼吸が速い(20回/分以上)
- 意識が悪い(様子がおかしい)
- 全身がむくんでいる
- 血圧が普段より低い
- 手足が異常に冷たい
上記の項目のうち、2つ以上が当てはまるなら、
早急に医療機関で診察を受けましょう
「感染症」そのものが患者さん本人には、わからないことも多く、
医療機関に受診した時のトリアージが非常に重要です。
世界敗血症デーでは、同時に医療従事者向けへの啓発も行われています。
感染症治療の専門家以外の医療従事者向けには、
「敗血症」の早期発見ツールとして、qSOFA
特徴は、
発熱🥵の有無にこだわらない。
血液検査の炎症反応(CRP)にこだわらない。
敗血症では、息があがり(呼吸数上昇)、血圧が下がる。
敗血症と診断されたら、初期治療として、1時間以内に下記のうちのできるだけの初期治療を行い、
そこから、「専門治療施設」に搬送することとされています。
SEPSIS SIX
敗血症を疑ったら1時間以内に実施すべき6項目「sepsis six」
(Robson WP, et al. Br J Nurs. 2008;17:16-21.を基に井上茂亮先生作成)
敗血症について、理解を深めるために。是非、ご覧ください。
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