医療現場で使うアルコールすら欠品する異常事態です。
声を大にして言いますと・・・
環境消毒に適切なのは、
現場で「ジア」と呼ばれる
次亜塩素酸ナトリウムです。
実は、家庭用品として、売られています。
「混ぜるな、危険!」な「塩素系衣類漂白剤」です。
ドア、手摺り、テーブル、椅子、食器なら、
「0.02%濃度のジア水」で消毒しましょう。
アルコールを買いに走る、皆さん、ゼロゼロツーな「ジア」がお好き❤️
ですか?
ただし、作業時は、手袋を忘れず、30秒の手洗いを忘れずに。
アルコールでは、食中毒の原因になるノロウイルスなどは死滅しません。
なお、院内にプールを抱える、当院院内の消毒の基準ですが、
患者用プールの水には、1~2PPM
ドア、テーブル、手すりには、200PPM
吐瀉物、排泄物処理には、2000PPM
血液などのついた手術器具には、10000PPM
頻繁に調整します。
何より酸性物質と混ぜると塩素ガスがでます。
高濃度になると、刺激臭で、目や鼻や喉の粘膜をやられますので、濃度を守ってください。
皮膚消毒には向いていませんが、すぐに揮発するので、「環境消毒」には昔からよく使われます。
我々、「水の力」チームは、プールの水の残留塩素を毎日測定しています。
皮膚の弱い方は、1PPMのプールの水でも、かゆくなりますので、
プールから出た後のシャワーや石鹸での洗い流しをお勧めする理由です。
患者さんへ
新型コロナウイルスの感染力は強力です。
咳やくしゃみをする際は、袖で口と鼻を覆ってください。
その手を洗ってください。
病院に来る前に、電話で相談してください。
問診表に詳しく記入してください。
現在、有効なワクチン、治療薬、迅速検査キットすらありません。
ついに、2月26日、徳島県内在住者の感染が確認されました。
横浜のクルーズ船内の検査は陰性で下船したが、
飛行機で徳島に帰って来て、再び検査が陽性だったそうです。
この2ヶ月間、
国や県からの防疫に関する支援や援助は全くないままに、
私たちは日々の診療活動を続けています。
私たちは、民間の医療機関です。
よく考えた末
次の自衛防疫を行うことにいたしました。
2月27日(木曜日)より
① 外来の待合室利用を制限(朝8時半以前は利用禁止)
② 外来の初診当日電話予約可能
③ 来院時の屋外(駐車場)待機
④ 入院患者の外出・外泊原則不許
⑤ 外来トリアージを施行(外傷など緊急性が高い方を優先して診療します)
係員が誘導いたします。
どうぞ、ご了解ください。
電話 088−632−3328
9月9日は「救急の日」は、ご存知の方も多いと思います。
それでは、9月13日は?
今年の9月13日は金曜日でしたが、ホラーの日ではありませんよ (^_^;)
9月13日は、世界敗血症デーです。
敗血症は、感染症を発症された方の体内でおこる過剰な生体反応によって、
組織障害や臓器障害をおこす致死性の病態です。
日本国内では敗血症で、年間約10万人(推定)もの方が亡くなっています。
(敗血症.comより)
「敗血症」は恐い病気です。
人間の身体に、微生物(細菌やウイルス、カビなど)が侵入した状態が「感染症」です。
人間の体内に微生物が侵入すると、微生物を体内から排除しようとする働きが高まります(免疫反応)
これが過剰に働いて、自分の臓器(心臓、肺、腎臓など)が傷つけられてしまうのです。
「敗血症」は特別な病気ですが、その発端となる「感染症」は日常的な病気です。
そこで、お願いしたいこと、その1
まず手指衛生(手洗い)で、感染症を予防しましょう。
東北大学病院の作った「おててテトテト」のアニメです。
さらに、お願いしたいこと(その2)
感染症にかかってしまったら・・・・・
敗血症は早期発見が可能な疾患です。
肺炎、下痢、膀胱炎、傷の化膿などの身近な感染症を発端に、
次のような症状が出現する場合は、敗血症を疑います。
- 発熱している(38度以上)
- 体温が低い(36度以下)
- 脈が速い(90回/分以上)
- 呼吸が速い(20回/分以上)
- 意識が悪い(様子がおかしい)
- 全身がむくんでいる
- 血圧が普段より低い
- 手足が異常に冷たい
上記の項目のうち、2つ以上が当てはまるなら、
早急に医療機関で診察を受けましょう
「感染症」そのものが患者さん本人には、わからないことも多く、
医療機関に受診した時のトリアージが非常に重要です。
世界敗血症デーでは、同時に医療従事者向けへの啓発も行われています。
感染症治療の専門家以外の医療従事者向けには、
「敗血症」の早期発見ツールとして、qSOFA
特徴は、
発熱🥵の有無にこだわらない。
血液検査の炎症反応(CRP)にこだわらない。
敗血症では、息があがり(呼吸数上昇)、血圧が下がる。
敗血症と診断されたら、初期治療として、1時間以内に下記のうちのできるだけの初期治療を行い、
そこから、「専門治療施設」に搬送することとされています。
SEPSIS SIX
敗血症を疑ったら1時間以内に実施すべき6項目「sepsis six」
(Robson WP, et al. Br J Nurs. 2008;17:16-21.を基に井上茂亮先生作成)
敗血症について、理解を深めるために。是非、ご覧ください。
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子供達の夏休みが始まりました。
山海の自然の豊かさと共生するには、人間以外の生物について正しい知識が必要です。
1 長袖、長ズボン、靴下、靴の着用
2 虫除けスプレー、蚊取り線香などの使用
ぜひとも、この機会に、
「ダニ」と「蚊」についてのぞいてみてくださいな。
1 マダニ
国の作った、シュール(クール?)なダニ感染症の啓発ポスター@2018。
出演者の名前も凝ってます。
予防策はこちら
2 蚊
人間の生活空間に立ち入らせないのが一番ですが、蚊のホームグラウンドに立ち入る時には、予防につきますね。
蚊取り線香・・・夏の郷愁ですなあ。
まず、身を守ること。
空き地の除草や、側溝の清掃、ゴミの片付けなど、「蚊は立ち入り禁止」とするための、「人間向け」公衆衛生(←地域を守る砦!!)ポスターです。
どうぞ、刺されませんように・・・・
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